多頭飼育崩壊とは

無秩序にペットが増え、飼い主が適正に飼育できる数を超えた結果、経済的にも破綻し、ペットの飼育ができなくなる状況を多頭飼育崩壊と言います。

多くの場合、十分な世話がされていない非常に不衛生な環境で多数飼育されており、ペットはもちろん、飼い主の生活にも大きな支障がでます。

これは決して他人事ではなく、川西市でも起こっています。

当会も１０数年の活動の中で、度々経験してきました。

そしてその度に思います。飼い主は、なぜもっと早く誰かに相談し、地域や市にSOSをださなかったのか。。周りの誰かが気付くことはなかったのか。。

膨大な数に増えてしまってからでは、解決にも時間がかかります。

そして、不幸にもその劣悪な環境の中、適切に世話をされず、命を落とす猫たちもまた、相当な数になるのです。

ご家族や友人知人が猫を飼い始めたら、最初の一匹に手術するよう勧めてください。

また、最近は高齢者や障害者の方が多頭飼育崩壊になってしまう事例が増えています。

相談先がわからずに、おひとりで悩みを抱えていらっしゃる方もおられるので、福祉関係の方にもこの現状を知って頂きたいです。

猫の繫殖力について

猫は非常に繫殖力の強い動物です。

メス猫は生後６か月で妊娠できるようになり、１回で４～８匹を出産します。

また、１年に２～３回の妊娠、出産を繰り返すことが可能です。

メス猫が１匹いれば、１年後には２０匹以上になってしまい、実際そのような相談を受けることがあります。

飼い猫さんのためにも、飼い主さんのためにも、オスメスどちらにも不妊去勢手術をし、

愛猫さんとの穏やかな生活を楽しんでくださることを、私たちは心から願っています。

川西TNR